画集「寺越慶司の恐竜」掲載作品 クリックすると紹介ページへ
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コリトサウルスを追うティラノサウルス

 

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to "Tyrannosaurus: Rushing at Corythosaurus"
作品番号: 04-08120
制作年月日: 2004.08.12
ファイルサイズ: 26 X 41 cm / 350 dpi
画材: デジタルペイント
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[ 疾駆する捕食者、ティラノサウルス ]

 広葉樹が目につく白亜紀末期の野原でコリトサウルスを追いたてるティラノサウルス。息も絶えだえのコリトサウルスは、転びそうになったのか、身をひるがえそうとしたのか、後足を使った全力疾走から短い前足を地につける姿勢に変わった。もはやティラノサウルスに捕らえられるのは時間の問題だ。
 「強い恐竜」というテーマで描いた科学絵本の挿画である。

 現代の食物連鎖に置き換えると、頭や歯が大きく足は決して速くはないが肉食獣として生態系の頂点に君臨するライオンは、白亜紀のティラノサウルに相当する。コリトサウルスに相当する現代の動物を思いめぐらすと、さしずめシマウマが当てはまる。
 シマウマを襲うとき、ライオンは体の軽い数頭のメスが風向きを利用して二手に分かれ、風上と風下から獲物を追い立て、逃げ遅れた最期の1頭を仕留める。獲物を追い立てれば必ず1頭がはぐれることを彼らは知っている。
 最近では、ティラノサウルスもこれと同じように、体の軽いオスや若者が力を合わせて狩りをしたといわれてきている。しかしライオンの中にも、食物の8割を腐肉食で賄っているグループがあるといい、餌の捕り方は一様でない。
 子どもの憧れであるティラノサウルスの、疾駆する捕食者としてのたくましいイメージは、これからも生き残っていけるだろうと楽観している。

【「寺越慶司の恐竜」(2007年) より. HP向けに一部補筆 】
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