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パキケファロサウルスの闘い

 

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to "Pachycephalosaurus: One hypothesis on the battle of two males"
作品番号: 97-04240
制作年月日: 1997.04.24
ファイルサイズ: 16 X 23 cm / 350 dpi
画材: デジタルペイント
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[ 厚頭竜類の闘い ]

 堅頭竜類、石頭恐竜、頭突き恐竜などとも呼ばれてきたことからわかるように、厚頭竜類は頭に特徴があり、その形はユニークでバラエティーに富んでいる。絵姿としても面白いものだが、資料が少ないので描きにくい面もある。
 少し時代のずれる化石がアジアと北米から発見されており、白亜紀後期の北半球に広く分布していたことが伺える。今後、もっと風変わりな頭をした化石が、徐々に仲間入りしてくるのだろう。最近も、北米から新しい厚頭竜類の化石が発見されたばかりである。
 この恐竜は、従来盛んに「頭を直接ぶつけ合う構図」で描かれてきたが、最近は横腹に当てるか、小突きあうか、組み合って押し合いをしているように描くのが一般的になってきている。

 このパキケファロサウルスは、アメリカ自然史博物館の化石頭骨を元に制作している。化石標本の形に従い、後頭部の突起を丸く描いている。一方、この絵を制作した年の4年前に、尖った角を後頭部に持つ新しい化石がアメリカで見つかり、最近は、そちらの標本に基づいた形が広く描かれるようになっている(「パキケファロサウルス 2」参照)。今はどちらの化石も、同じ種類のパキケファロサウルス属であるとされているらしい。

 この絵の派手な色模様については、今ではやや遊びが過ぎたかとも思っているが、世の中にはこういう色が好きだと言ってくれる人もいるから、分からないものだ。

【「寺越慶司の恐竜」(2007年) より. HP向けに一部補筆 】
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